大祓(おおはらえ)は我々日本人の伝統的な考え方に基づくもので、知らず知らずのうちに犯した自らの心身の穢れや災厄の原因となる諸々の罪・過ちを祓い清め、清らかな気持ちに立ち返り日々の生活に勤しむことが出来るように斎行されるご神事です。 茅の輪をくぐり、大祓詞を唱え半年間のけがれを祓い、残る半年の無病息災を祈願いたします。 年に二度六月と十二月に執り行われ、六月の晦日に行われる大祓を『夏越大祓(なごしのおおはらえ)』と呼びます。 茅の輪くぐりは『備後匡風土記(びんごのくにふどき)』の中で、武塔神(むとうしん)という神が旅の途中、裕福な巨旦将来(こたんしょうらい)と貧しい蘇民将来(そみんしょうらい)に一夜の宿を求めると裕福な巨旦将来はその風貌などを見て宿泊を断りました。一方貧しい蘇民将来は一行を快くもてなしました。 武塔神はもてなしに報いて、「われ素戔嗚命なり。疫病が流行ったら蘇民将来の子孫は腰に茅の輪をつけなさい。」と教え、疫病が流行ったとき腰に茅の輪をつけていた蘇民将来の子孫は難を逃れたという神話から由来していると云われています。〈東京都神社庁HPより一部抜粋〉 茅の輪くぐりや形代流しなど、受け継がれてきた日本古来の祓の精神は、悪疫や厄災を退けると共に各人の内に備わる本来の力を発現し、心身を元氣な状態へと立ち返らせ正道へといざなう道しるべとも云えるのではないでしょうか。 夏越大祓式に向けて、参道に茅の輪を設置しております(設置期間:6月22日~7月7日頃まで)。 ご参拝の際には是非茅の輪をくぐっていただき、清々しいこころで日々を笑顔でお過ごしいただけます様お祈り申し上げております。 ※茅の輪の設置期間につきましては、事前のご案内なく変更させていただく場合が御座います。何卒ご理解賜りますようお願いいたします。 【 夏越大祓式 】 令和4年6月28日午後2時 執行 参列をご希望の方は、以下ご参列についての注意点をご一読いただいた上で、上記時刻までに手水舎前にご参集下さいませ。 〈ご参列についての注意点〉 ・新型コロナウィルスの現状に鑑み、昇殿参列は神職と総代のみとさせていただきます。 ・式内での大祓奏上につきましては、一般参列の方は階下にてご唱和いただきます。時節柄、各人での熱中症対策にご協力下さいますようお願い申し上げます。